FD-15

東和アークス株式会社埼玉県さいたま市大宮区桜木町4-384 TEL:048-643-1565

FD-15の効果

■コンクリート初期~長期間のひび割れ抑止効果が確認されています。

■ブリージングをおさえてコンクリート表面のレイタンスの発生を防ぎます。

■コンクリートの物性に影響をあたえません。

■防錆剤により埋設鉄筋の発錆抑止効果が期待できます。

■急斜面における施工が容易となります。

■法面の吹き付けモルタルのひび割れ抑止効果が確認されています。

■液状で混ざりやすいため、ミキサー車で1分間混練りするだけで混合できます。

■無筋コンクリートなどには300g/㎥の添加量で効果が確認されています。

■使用している繊維が無機質であることと非常に細いため、施工後、ミキサー車の洗浄は不要です。

収縮ひび割れの抑制

FD-15をコンクリートに加えるとコンクリートの初期、長期にわたって収縮を抑制し てひび割れの発生を防止します。
ただし、施工指針に準拠した材料の選択、打設方法、脱型時期、養生などの施工基準に 沿った施工を行わなければひび割れを防止することは困難です。

耐震補強コンクリート マスコンクリート
耐震補強コンクリートやマスコンクリートにおいてひび割れ抑制効果が確認されました。

法面吹き付け 法面吹き付け
プレーンモルタルに対してFD-15混入モルタルは収縮低減効果を確認しました。

コンクリートの暴露による長期 収縮・膨張試験

各種コンクリートの温度測定試験

(チキソトロピー剤による)急斜面における施工性の向上

チキソトロピーとは振動の影響下では流動するが、無振動においては形状を維持しようと する性状です。
FD-15をコンクリートに加えると急斜面での施工が容易になります。

小口止めコンクリート 小口止めコンクリート
小口止めコンクリート 打設開始から仕上げまで1時間以内で終了しました。

発電所 搬出入路整備工事の事例

コンクリートの物性

FD-15を混入してもコンクリートの物性に影響をあたえません。

工事名 FD-15混入コンクリートの強度確認
呼び方 コンクリートの種類による記号 呼び強度 スランプ(㎝) 粗骨材の最大寸法(mm) セメントの種類による記号
普通 24 8 25 N
採取月日 試験月日 材令(日) スランプ(cm) 空気量(%) 質量(kg) 荷重(kN) 強度N/㎟ 平均強度N/㎟ CT(℃)養生方法 備考
3/15 4/12 28 7.5 5.0 3.670 224 28.5 28.2 24
標準
養生
 
3.685 222 28.3
3.680 219 27.9
3/15 4/12 28 6.5 4.5 3.670 244 31.1 31.1 24
標準
養生
FD-15使用
3.650 241 30.7
3.665 248 31.6

コンクリートの収縮抑制効果

FD-15を混入した吹き付けモルタルの長期における長さ変化はプレーンモルタルに対しおよそ半分となります。

吹き付けモルタルの長さ変化

コンクリートの暴露による長期 収縮・膨張試験

各種コンクリートの温度測定試験

FD-15の特殊なカーボン繊維

通常のカーボン繊維は断面の径7μの繊維が2,000~3,000本収束されています。
このカーボン繊維の束を特殊な手法を用いてフィブリ化し、セメント粒子より小さい直径7μのミクロカーボン繊維としました。
ファイバーボールを作りにくい分散性の良いカーボン繊維です。

未加工のカーボン繊維    フィブリ化したカーボン繊維

未加工のカーボン繊維フィブリ化する矢印フィブリ化したカーボン繊維

セメント粒子の直径は10~20ミクロン。
ミクロカーボン繊維の断面の直径は7ミクロン。
500gのFD-15には15~20億本のミクロカーボン繊維が含まれます。
その膨大な数のミクロカーボン繊維がセメント粒子間のアンカー材となります。

ミクロカーボン繊維がセメント粒子間のアンカー材となる

セメントスラリー中のミクロカーボン繊維

セメントスラリー中のミクロカーボン繊維
最大量のFD-15をセメントスラリー中に混入したときの断面拡大写真。最小目盛りは10μ(1/1000mm)。

ブリージング抑制効果

・コンクリートにFD-15を混入するとブリージング量がおよそ半分になります。
・保留されたブリージング水はコンクリートの達成温度の抑制に貢献します。
・保留されたブリージング水はコンクリートの急激な乾燥を防ぎます。

コンクリート 種類 ブリージング率 比較
名称:24-8-25B プレーン 1.36% 100.0
FD-15 0.73% 53.7
名称:45-21-20N プレーン 1.43% 100.0
FD-15 0.77% 53.8

埋設鉄筋への防錆効果

FD-15には特殊な防錆剤が入っています。
防錆剤によって、わずかに埋設鉄筋の発錆を抑制する効果が得られます。
ただし、この効果が得られるには鉄筋のコンクリートへ長い埋設時間を要します。

コンクリート埋設鉄板の塩水噴霧試験

170日間コンクリートに埋設した鉄板をコンクリートから取り外し、塩水噴霧試験を行った。
(神奈川県産業技術センター)

コンクリート埋設鉄板の塩水噴霧試験

四電極法による比抵抗試験

配合強度24N/㎟と36N/㎟のコンクリートにおける比抵抗試験をおこない、FD-15の混入の有無による比抵抗値を測定した。
試験は、Wenner法(四電極法)を用いて材令1ヶ月のコンクリートで行った。
*コンクリート強度が高いほど比抵抗性は大きく、内部の含水率の影響が大きいとされている。
本試験では所定強度のコンクリートとそれにFD-15を500g/㎥混入したコンクリートについてその比抵抗を測定した。

コンクリート強度 コンクリートの種類 比抵抗値 評価
24N/㎟ プレーンコンクリート 7.0kΩ 影響なし
6.3kΩ
FD-15混入
コンクリート
7.9kΩ
7.3kΩ
36N/㎟ プレーンコンクリート 8.2kΩ 影響なし
8.8kΩ
FD-15混入
コンクリート
7.9kΩ
7.9kΩ

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